8月はいよいよ2次製品の値上げが必至
スクラップ9円ダウン
スクラップがアジア市況の影響で国内売り出しが下がりました。一時的な動きか今後も継続するかは微妙な状況ですが、今後の値動きに注意が必要です。
世界鉄鋼需要低迷
世界的に鉄鋼需要の低迷が進んでいます。ロシアの侵攻以降の流通の減少と、コロナによる物流網の遮断をうけて世界全体の鉄鋼需要が減退してます。伸びを示し続けていた市況に一定のブレーキをかけると思われます。
東京製鉄8月据え置き
東京製鉄は需要の低迷とスクラップ安の状況下でも8月の売り出し価格を全面的にすえおきしました。原料比例や需要見合いの観点からすれば本来は価格調整に入る局面ではあるが今年の海外情勢、ロシアの侵攻、円安などの様々な外的要因も考慮しての発表と思われます
日本製鉄ひも付き7-9月も大幅値上げ
日本製鉄は各業種・企業などは明らかにしていませんが、4-6月期に続き7-9月期もひも付き価格の大幅上昇に取り組んでいる模様です。4-6月期のトン当たり4万円が同じ企業に対してさらに4万円上乗せされれば店売り価格に近づきますが、異なる相手先に対する交渉ならばまだまだ店売りとのかい離は否めません。更なるひも付き交渉が必要と感じています。
パイプ値上げ再開
鋼管類の値上げが再開しました。需要の低迷をしり目に年初に各高炉メーカーが発表した鋼板値上げが現物として入荷してきたことを受けて2次製品の値上げに火がついてきた模様です。鋼板をリロールした2次製品は値上がり後のコイルを使用する段階に入り、いよいよ値上げを加速する以外の選択がなくなっています。これにより、夏場にかけて各2次製品の値上げが加速していくと考えられます
2022.7.31
アダチ鋼材株式会社