鋼材の値上げ幅は6万~6.5万円に
『下期の薄板は足元より値上げ幅の履行へ』
自動車などの生産調整が続く局面でも鋼板の販価は値上げの幅全体を履行していくことに必死な状況です。過去に類を見ない値上げの幅をメーカーは強硬に堅持しており、今後も値下げはなく更なる値上げを見合う局面が続いています。メーカー各社も流通各社も年初より続くトン当たり6万円から6.5万円の鋼材値上げを各社の存続をかけて履行していくことに必死です。先々のモノづくり全体での鋼材需要は堅調で、今後とも持続して需要が見込まれるため、品物の確保を急ぎ、何とか供給を継続することが製鋼メーカーも流通各社も必須の状況が考えられます。
『鉄鋼メーカーの素材高も進行』
鉄鉱石に引き続き原料炭の価格の高騰も必至の状況が続いています。高炉メーカーは製鋼のための素材の値上げも続いていて、現状の値上げした価格ではまだまだ不足するとの予測を続け、さらに値上げを断行する様相を見せています。
『電炉品もスクラップ高でコストさらに上昇』
電炉の異形棒鋼もスクラップ高値を受けてコスト高が大幅に進み、販売価格をさらに値上げすることが必至の状況が続いています。
『高炉メーカーは脱炭素などの新しい局面への対応が急務』
日本製鉄は本年の業績予想を発表し、収益UPを予想しました。しかし、脱炭素などへの対応をはかるための対応を急ぎ、その研究開発が急務であり、この開発競争が今後の企業の存続を左右すると必死に対応しています。
『共英製鋼異形棒鋼3か月連続値上げ』
上記の状況を受けて12月の異形棒鋼の販価値上げを発表しました。各社は自社の状況を改善するために必死に様々な対策を急いでいます。
2021.11.26
アダチ鋼材株式会社
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