トピックス

7月も鋼材全般の大幅な価格UPへ

『素材品種全体が価格上昇』
6月に入っても海外要因での鋼板価格の上昇が止まりません。
日経42種の素材などの上昇も続いています。すでに12年ぶりの高値を更新しての上昇を続けています。

20210601日本経済新聞

 

『一般鋼材の価格は7月売出しも上昇』
この状況を受けて一般鋼材のメーカー売出しも7月までも上昇スピードが加速を続けています。

20210601鉄鋼新聞

 

『大手メーカーのひも付き材は価格交渉中』
鋼材の価格上昇を受けて各メーカーは遅まきながら大手ユーザーとのひも付き材の価格交渉を始めています。本来であれば店売りなどの量的に少ない部分の価格を上げるより先に大手ユーザー向けの値上げを先行させなければメーカーの値上げは進行しないはずです。店売りを先行するだけで、こちらはまだまだ進んでいません。本末転倒な政策を行っている日本の鉄鋼メーカーは国内の中小企業を守る策は何も行わず、自分たちの都合のみで価格上昇をすすめ、肝心の大手ユーザー向けの値上げは前途多難です。

20210601鉄鋼新聞

 

『鋼材価格は足元さらに1割上昇』
鋼材価格はメーカーのアナウンス通り6月も約1割の価格上昇をとげています。国内需要に全く関係なく素材供給側の一方的な価格上昇が続いています。

20210604日本経済新聞

20210609鉄鋼新聞

 

『スクラップ市況は引き続き上昇局面、高炉の使用量も増加』
鋼材価格上昇を受けてスクラップの価格も4か月連続で大きく上昇を続けています。脱炭素社会を目指す国際状況を受けて高炉各社は電炉並みにスクラップの使用量を増やし、さらなるスクラップの上昇を助長しています。

20210610鉄鋼新聞

20210610日本経済新聞

20210606日本経済新聞

 

『7月東京製鉄売出しは厚板5千円値上げ』
東京製鉄は値上げを止めない模様です。本来ならば価格上昇に向かわない厚板についても7月販価値上げに踏み切りました。各種鋼材が足元で値上げが続く中でさらなる値上げにつながる厚鋼板の値上げは今後の様々な鋼材の値上げにつながる可能性大です。基盤品種である厚鋼板を値上げは波及する要因が大きい模様です。

20210616鉄鋼新聞

20210616日本経済新聞

 

『国内各社は引き続きの値上げを提唱』
東京製鉄の値上げを受けて鋼材販売各社は値上げを唱えました。関西大手の型鋼、関東の異形丸棒鋼など各社、各鋼材の値上げが順次実行されています。4月からの追加での値上げ幅もおおむね10%ほどになっています。

20210617鉄鋼新聞

 

『日本製鉄も厚鋼板値上げ』
東京製鉄の発表を受けてか、日本製鉄も厚鋼板の値上げを発表しました。値上げ幅は1万5千円と大幅な値上げでした。今後の鋼材市況を引っ張るような大幅な値上げを続けました。

20210630鉄鋼新聞

 

『厚鋼板市況1割上昇』
東京製鉄・日本製鉄の発表を受けて厚鋼板の市況が大きく上昇しました。値上げの幅は、現状の値上げされたあとの価格からさらに1割になり、厚鋼板だけでも昨年から累計で4万円の値上げになりました。

20210702日本経済新聞

 

『2次製品も上昇。鋼管類は累計5万円上昇』
鋼管類の値上げも進行してきました。現状の値上げ後の更なる値上げも発表され累計の値上げ幅は5万円を超えました。

20210706鉄鋼新聞

 

『7月~9月の鉄鉱石価格も上昇。今以上に1割から2割の上昇予測も』
高炉の鉄鉱石調達価格もさらに上昇を続ける模様です。これを受けて夏以降の鋼材価格も値上げが続いていく予想が濃厚になってきました。いよいよ未知の幅での上昇を今後も続けていく様相です。

20210708日本経済新聞

 

『値上げは夏場以降も続く公算。昨年比倍の値を付ける品種も』
今後の価格上昇は年内に収束する予測が立ちにくくなっています。鋼材価格は昨年比2倍になるものもかなり多くなってきており、トンあたり1万1千円を割る品物がなくなってきました。お客様の需要と信頼を裏切らないように精一杯の努力をして参りますが、何かとご不便やご迷惑をおかけすると思いますが、なにとぞ、趣意ご理解の上、今後ともご高配頂けますよう、よろしくお願い致します。

2021.7.09
アダチ鋼材株式会社
info@adachi-k.co.jp